アップルは犯罪捜査についてFBIに協力していると強調している=ロイター
【シリコンバレー=白石武志】米アップルがiPhoneなどのバックアップデータを完全に暗号化する計画を断念していたことが明らかになった。ロイター通信が21日、関係者の話として報じた。犯罪捜査への影響を懸念する米連邦捜査局(FBI)の指摘に配慮した結果だとしている。
ロイターによると、アップルはハッカー攻撃を阻止することなどを目的に、約2年前にデータ保管サービス「iCloud」のバックアップデータを暗号化する計画をFBIに伝えた。ただ、アップルも暗号化されたデータを読み取ることができなくなるため、犯罪捜査への影響を懸念するFBIが反対を表明。アップルはその後、計画撤回をFBIに伝えていたという。
2019年12月に米フロリダ州の海軍基地で発生した銃撃事件では、バー司法長官がアップルに実行犯が所持していたiPhoneのロック解除に協力するよう要請している。同事件では、アップルは実行犯のiCloudのバックアップや各種の取引データなど、数ギガ(ギガは10億)バイトのデータをFBIに提供したと明らかにしている。
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January 22, 2020 at 06:28AM
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Apple、iCloudバックアップの暗号化断念 FBIに配慮か - 日本経済新聞
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