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中国共産党規律委が声明 「脱貧困」反腐敗の重点に:国際(TOKYO Web) - 東京新聞

 【北京=中沢穣】北京で開かれていた中国共産党第十九期中央規律検査委員会第四回全体大会が十五日に閉幕し、習近平(しゅうきんぺい)国家主席(党総書記)が率いてきた反腐敗闘争の「圧倒的勝利を断固として続ける」とする声明を発表した。庶民からも支持を集める反腐敗闘争の成果をアピールした形だが、党のもうひとつの看板政策である「脱貧困」にともなう汚職が深刻になるなど新たな課題も出ている。

 「収賄額は七千万元(約十一億円)を超える」「マージャン、飲食、旅行などの接待を受けていた」

 国営中国中央テレビは十四日夜、反腐敗闘争を称賛するドキュメンタリー番組を流し、昨年五月に収賄罪で懲役十五年の判決を受けた陝西省の馮新柱(ひょうしんちゅう)元副省長(59)を激しく攻撃した。馮元副省長は脱貧困政策を担当しており、「貧困救済資金の管理権を利用して私利を得ようとした」という。

 習指導部は二〇二〇年末までに国内から貧困をなくす「脱貧困」を目標に掲げる。国営新華社によると、政府の「貧困救済資金」が年に数百億元の規模で拡大しており、昨年は千二百六十一億元に達した。これが腐敗の温床となっている。

 十五日の声明も脱貧困政策を反腐敗闘争の重点分野として位置づけ、「数字の操作による偽の脱貧困や汚職、横領の責任を厳しく問う」と言及した。

 一方、反腐敗闘争にともなう昨年の摘発数は、一二年の習氏の党総書記就任から初めて前年を下回る見込みだ。党機関紙、人民日報などによると、昨年一〜十一月に規律違反などで処分された党員らは四十八万五千人。一八年は六十二万人だった。一八年に六十八人が立件された次官級以上の高官も昨年一〜十一月は四十二人だった。

 減少は厳しい摘発が一回りした上、政敵の追い落としの側面もある反腐敗闘争で、習氏が党内の権力基盤を盤石にしたとの見方もある。十五日の声明は、党員に対する監督・監査制度の充実を求めており、反腐敗闘争の軸足は摘発から監督に移りつつある。だが、北京の人権活動家は「政府の権限が大きい上に透明性が全くない政治制度が腐敗の根本原因であり、反腐敗闘争は対症療法にすぎない」と指摘している。

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January 16, 2020 at 05:22AM
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