ゴーン被告に対し、レバノンの検察当局が出国禁止を決定。
専門家は今後、レバノンで公正な裁判が行われるかどうか疑問だとしている。
9日朝、日産自動車の西川前社長は、8日にレバノンで記者会見を行ったカルロス・ゴーン被告について、「どんなことを言うのかと思ったが、ちょっと拍子抜けした。日本で、裁判で有罪になるのが怖いということで逃げてしまったのかなと」と話した。
カルロス・ゴーン被告「わたしは、全ての容疑について無実だ。わたしは逮捕されるべきではなかった」
ICPO(国際刑事警察機構)から国際手配されているゴーン被告は、会見翌日の9日、地元の捜査当局から事情聴取を受け、その後、出国禁止を命じられた。
ゴーン被告の弁護士は、「(これは通常の手続きか、ゴーン被告を守るためか?)やるべき手続きです。(ゴーン被告の事情聴取は?)全て終えた」と話した。
今後、ゴーン被告はどう動くのか。
8日の会見で、ゴーン被告は、「今後、数週間以内に、わたしがどのように汚名を返上していくつもりなのか、皆さんに伝える。その場では、全ての証拠が提示されるようにする。わたしは、レバノンに長期にわたり滞在することになるだろう。日本では、公平な裁判はできないため、国外へ行かなければならなかった。今回はレバノンに来たが、ブラジルに行ったってよかった」と述べた。
レバノンに滞在し、裁判を受ける意向を示していたゴーン被告。
しかし、会見では、記者から「ニューヨーク・タイムズです。レバノンの司法体制は腐敗していて、非独立といわれている」と問われると、ゴーン被告は「誰がそんなこと言ったのか」と答え、「世界では、広くレバノンの司法体制ではあなたのようなケースを扱えないといわれている」と問われると、ゴーン被告は「わたしは、あなたの発言が正しいと思わない。レバノンには信頼できる人がそろっているし、腐敗した体制と言ったときに、1番にわたしの頭に浮かぶのはレバノンではない」と答えるやりとりも行われた。
はたして、レバノンで公正な裁判が行われるのか。
専門家の国際開発センター研究顧問・畑中美樹氏は、「レバノンでは、ハリリ首相が辞任して、内閣も決まっていないので政治が不安定。そういう中で、司法が安定しているのかというと、大いに疑問が残る。(ゴーン被告は)レバノンの国内の主に学校、一部病院などに寄付している。法的措置を取らなければいけないときに、英雄視されている方に、中立性、公平性を保って法的判断ができるかどうかは考えどころ」と話した。
レバノンでの捜査と裁判の行方はどうなるのか、国際社会が見つめている。
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January 09, 2020 at 11:05PM
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レバノン ゴーン被告を「渡航禁止」 現地での裁判は - www.fnn.jp
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