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住民から「悪臭がする」と苦情…不渡り出した養鶏業者、鶏10万羽の死骸放置 - 読売新聞

 和歌山県田辺市と日高川町の3養鶏農場で、計約10万羽の鶏が死んだままになっていることが県への取材でわかった。すでに閉鎖状態の有田川町の養鶏業者が使用していた農場で、死骸の処分には長期間を要する見込みという。

 県畜産課などによると、養鶏業者は昨年12月に経営不振から不渡りを2回出し、銀行取引を停止した。使用していた4養鶏農場に最大約40万羽いた鶏に餌が与えられなくなり、1月上旬以降、鶏が死んでいったという。腐敗が進み、周辺住民からは「悪臭がする」などと県に苦情が寄せられているという。

 県は12月以降、動物の虐待や遺棄を防止するための「動物愛護法」などに基づき、業者を計4回行政指導。現在は業者の従業員数人で死骸の処理を進めているが、県畜産課の担当者は「いつまでに終えられるか、全くわからない。長期化するだろう」と話す。今後の対応を検討しているという。

 業者などが手がけてきた鶏肉は、「紀州うめどり」として県の優良産品「プレミア和歌山」に認定されている人気商品だった。

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February 20, 2020 at 07:59AM
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