北朝鮮も出し抜けに非難「江南は腐敗・麻薬・賭博の巣窟」（朝鮮日報日本語版） - Yahoo!ニュース

太救民氏の当選に不快感を示したもよう

　北朝鮮が17日、保守系最大野党「未来統合党」の太永浩（テ・ヨンホ）＝太救民（テ・グミン）＝当選者の選挙区であるソウル市江南区について「腐敗と麻薬、賭博の巣窟」と非難してきた。

　北朝鮮の対外宣伝メディア「メアリ」は17日、「ソウル市江南区、腐敗の巣窟に転落」というタイトルの記事で「（江南区には）金持ちや特権層が多数住んでおり、『ソウル普通市江南特別区』と呼ばれる」として、「ここでは腐敗堕落した生活に染まった人間がうようよいる各種遊興施設や遊郭が堂々と営業している」と主張した。さらに「メアリ」は、「江南区一帯が腐敗の巣窟へと転落したことに関連し、各階層の嘲笑と非難、懸念の声が高まっているという」「こうした場所では、富裕層が公に賭博をしたり麻薬を使ったりしており、現地警察も富裕層の顔色を窺って知らぬふりをしているほど」とも伝えた。

　その上で「4年前に南朝鮮社会を衝撃に陥れた『朴槿恵（パク・クンへ）・崔順実（チェ・スンシル）醜聞事件』の主犯、崔順実もここで浮ついた放蕩な生活を送り、特権層の一味と共に朴槿恵を操り、揺さぶったという」と主張した。北朝鮮は、当選した太永浩氏の名前を直接挙げはしなかったが、報道の時期や非難の対象を考慮すると、太永浩氏の国会入りに対する不快感を示しているのだ。国策研究機関の関係者は「北朝鮮は太当選者が投票で国会入りしたことについて、金氏王朝の正統性を損なうものと認識し、衝撃を受けているのだろう」と語った。また、朝鮮総連（在日本朝鮮人総連合会）の機関紙『朝鮮新報』は、民主党が圧勝を収めて保守系野党が「民心の審判」を受けた、と報じた。同紙は「与党が圧勝、保守野党は惨敗／南朝鮮第21代総選挙」というタイトルの記事で、「与党の共に民主党が過半数の議席を獲得して圧勝、保守系最大野党の未来統合党が惨敗を喫する結果となった」と記した。

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