俳優・竹野内豊(49)が、来年4月スタートのフジテレビ系ドラマ「イチケイのカラス」(月曜、後9・00)に主演することが29日、分かった。自身11年ぶりの月9ドラマ主演で、自由奔放なクセ者裁判官を演じる。刑事裁判官が主人公として描かれるのは、民放連続ドラマでは初。月9初出演となる女優・黒木華(30)が、同僚の堅物エリート裁判官役を務める。
教師や刑事、タクシードライバーなど、さまざまな職業を演じてきた竹野内が、今度は黒い法服に身を包む。
原作は浅見理都氏の同名人気コミック。東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称・イチケイのメンバーたちの人間臭く温かみを持って奮闘する姿に光を当て、笑いあり涙ありサスペンスありの爽快リーガルエンターテインメントとして描く。
竹野内は型破りな裁判官・入間みちおを演じる。カジュアルないでたちでとぼけた発言をする一方、徹底的に調べ上げる探求心を持ち、自ら現場検証も行う。原作では主人公ではなく、眼鏡をかけた小太りの中年として描かれているが、大胆なアレンジで新たな“みちお像”を表現する。
月9出演は「流れ星」以来11年ぶり。今月クランクインし「袖が広がっていて、手を広げると本当にカラスのよう」と、初めて法服にも袖を通した。なじみの薄い職業となるが「台本を読んで勉強になりました」と明かし「裁判官も、視聴者の皆さまと同じ一人の人間だと思うので“人を裁く”ということがいかに難しいかということを、一緒に考えていけるような作品が作れたらすてきだなと思います」と意気込んだ。
月9初出演で竹野内とは初共演の黒木は、みちおと真逆タイプの堅物裁判官・坂間千鶴を演じる。こちらも原作の男性から設定をアレンジ。「ただ堅いだけでなく、正義に対して熱い坂間を人間らしく演じられたら」とコメントした。
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