Search

ブラジル大統領選、ルラ氏はなぜ勝てた? 鍵は「反ボルソナーロ」か:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 10月30日のブラジル大統領選決選投票は元大統領のルラ氏が現職のボルソナーロ大統領を破った。事前の世論調査ではルラ氏の優勢が伝えられていたが、結果的には近年まれにみる大接戦に。ルラ氏の勝因などについて、ブラジル政治に詳しいFGV大学のクラウジオ・コウト准教授に聞いた。

     ◇

 ルラ氏の勝利を決定づけたのは、「反ボルソナーロ」で選挙戦最終盤を戦い抜いたことだ。かつての政敵であるアルキミン元サンパウロ州知事を副大統領候補とし、今回の選挙戦の第1回投票で3、4位だった候補者の票も取り込んだ。ボルソナーロ氏が民主主義を軽視し、市民の危機感を増幅させたことも「反ボルソナーロ」の結束を強めた一因と言える。

 一方で、ボルソナーロ氏が第1回投票から決選投票にかけて、よりルラ氏に肉薄したことは特筆すべきことだ。ボルソナーロ氏はコロナ禍以降、選挙対策と言えるほど貧困層への手厚い現金給付策を続けた。政府予算を自らの選挙キャンペーンに使い貧困層に配ったことも、ボルソナーロ氏の躍進の一つの理由だろう。

 ルラ氏の前途は決して明るくない。大統領選と同時にあった議会選では、右翼政党が伸長している。ブラジル社会の分極化は深刻だ。議会対策はもちろんだが、社会の融和も課題となる。

 ボルソナーロ氏はルラ氏に祝意を伝える電話をかけていないが、今後もかけるとは思えない。負けを認めず、ルラ氏を敵視する姿勢は変わらないだろう。(サンパウロ=軽部理人

Adblock test (Why?)



from "鍵" - Google ニュース https://ift.tt/bscK2oL
via IFTTT

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "ブラジル大統領選、ルラ氏はなぜ勝てた? 鍵は「反ボルソナーロ」か:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル"

Post a Comment

Powered by Blogger.