共同住宅の工事現場では、内装工事中、侵入者により室内の仕上げ等が損傷されることのないよう管理する必要があるため、現場技術者は毎日、膨大な戸数の玄関扉の鍵の解錠・施錠を行っています。現場技術者がこの日常管理を行う上で、通常の鍵の解錠・施錠作業だけでなく、現場作業員への急な鍵の貸し借り等、移動に伴う作業時間のロスや鍵の閉め忘れといったトラブルの発生も見受けられます。このように、膨大な戸数の鍵の解錠・施錠は時間を要するだけでなく鍵の閉め忘れといったリスクも抱え、現場技術者にとって大きな負担となっています。そこで、現場技術者が本来の現場業務に時間を充てるためには、このような業務を削減することが重要です。
■システムの概要
本システムの導入により、鍵の開閉情報が可視化され、鍵の閉め忘れを防止でき、現場への移動時間が削減されることから、鍵の管理に要する労働時間が大幅に短縮されます。
■期待される効果
鍵の開閉情報の可視化、鍵の遠隔操作が可能となるため、現場技術者の鍵管理業務の負担の軽減、省人化・省力化が期待されます。又、現場作業員への物理的な鍵の貸与が不要となり、鍵の閉め忘れを防止できることから、現場のセキュリティ強化が図れます。
■今後の展開
本年度は当社の工事現場で本システムを導入・検証を行い、運用上の課題抽出を行います。次年度は検証結果を踏まえて、本システムを様々な現場に適用できるように機能拡張も検討しながら、社内展開を図り、業界全体への展開も検討してまいります。
■この件に関するお問い合わせ先
西松建設株式会社 技術研究所 建築技術グループ
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー21F
TEL. 03-3502-0247
株式会社ファイバーゲート 事業開発部
〒105-0012 東京都港区芝大門2丁目10番12号 KDX芝大門ビル2F
TEL. 03-5733-1969
■参考資料
(参考資料1 携帯端末の操作画面イメージ)
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