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真鶴町長リコール 住民投票告示 署名町民の投票が鍵 チラシや電話 ... - 東京新聞

松本町長

松本町長

 神奈川県真鶴町の松本一彦町長に対する解職請求(リコール)の賛否を問う住民投票は4日に告示され、24日に民意が示される。町民有志の政治団体「真鶴の未来をつくる会」は住民投票に必要な2350人の有効署名を1カ月間で集めたが、多くは受任者157人の戸別訪問によるため、実際の投票に結び付けられるかが鍵を握る。町長側も不成立を目指して動きを活発化させており、町民の分断や、しこりが残ることを懸念する声も上がる。(西岡聖雄)

 町選挙管理委員会は町のホームページで、政治団体の解職請求書と松本町長の弁明書を公開した。団体側は解職請求の主な理由として(1)町政混乱(2)町による町長の刑事告発(3)町内外の不信感-を挙げ、町長はこれまで取り組んできた新型コロナワクチンの接種率向上や空き家バンク立ち上げなどの成果に触れながら「やるべきことがまだあり、町長を続けさせてください」と訴えた。

 告示を受け、団体側は町内で集会を開いた。青木巌会長(75)は町長の弁明書について「解職請求の理由に答えず、自分の実績をPRしている。自分が起こした不正や混乱に向き合っていない」と指摘。県が来年度以降、行政運営の不安定さなどを理由に、町に委ねていた真鶴港の管理を直接行うことを挙げ、解職すべきだという立場を強調した。

マイクで解職に賛成を呼びかける青木会長=いずれも真鶴町で

マイクで解職に賛成を呼びかける青木会長=いずれも真鶴町で

 団体では賛成を呼びかけるチラシを500部作成し、電話作戦を開始。講演会開催も計画し、3千の賛成票を目標に掲げる。受任者として署名を集めた斎藤伸子さん(73)は「通常の署名ではなく、今回は勇気を出して書いてもらったので住民投票の告示を迎えて胸が震えた。自分たちで未来を選択できる」と話した。

 一方、松本町長は記者会見などを開かなかったものの、後援会のYouTubeに出演。「3年間取り組んできたことや今後やりたいことを発信する。住民投票を棄権せず、必ず投票してください」と語り、続投への強い意欲を示した。支援者側は「リコールにNO!」のチラシを3千部作り、配布している。

 2021年12月の出直し町長選から2年とたたず、再び町内を二分する格好となったことに、不安を漏らす町民もいる。70代女性は「あの選挙は何だったのか。何でも話せるいい町だったのに、町民同士が疑心暗鬼になって分断された。住民投票結果がどうなってもしこりが残る」と視線を落とした。

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