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笹子トンネル崩落事故11年、息子の遺した鍵を持ち歩く両親「いつも一緒ですよ」 - 読売新聞オンライン

 2012年12月に山梨県大月市の中央道・笹子トンネルで天井板が崩落し、9人が犠牲となった事故から2日で11年となった。群馬県高崎市の小林寿男さん(76)と悦子さん(74)は事故で、次男の洋平さん(当時27歳)を亡くした。2人は今でも、洋平さんが のこ した鍵を使い続けている。

 事故のしばらく後、山梨県警から、洋平さんが当時身につけていた遺品が手渡された。ビニール袋に入れられており、「どれも真っ黒で、触るとぐずっと壊れそうだった」。

 そんな中、1本の鍵が目にとまった。洋平さんが福島県の大学に進学した際に渡した自宅の鍵だった。試しに鍵穴に差し込んでみると、使うことができた。ゆがみや焼けた跡もなかった。

 「思いがあったのかな。自分のこと忘れないでねっていうね」(寿男さん)。今でも玄関に置いて、散歩や買い物などで外出する際には持ち歩く。夫妻は「洋平がいつも一緒ですよ」とほほえむ。

 寿男さんは「国や国交省が事故をしっかり検証し、総括するべきだ」と訴え続けている。息子はなぜ事故の犠牲になったのか、どうすれば同じような被害をなくせるのか――。その気持ちは、11年たっても変わることはない。

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