今季も新しい景色へ鍵は〝堅守復活〟 J1アビスパ福岡・宮大樹「タイトルへ日々精進」：「おっ！」でつながる地元 ... - 西日本新聞me

　宮崎市でキャンプを行っているJ1アビスパ福岡の宮大樹（27）が〝堅守復活〟をテーマに掲げている。加入4年目のセンターバックは「守備の選手としてはゼロに抑えていきたい」と無失点ゲームを増やして勝ち点を積み上げる決意を口にした。

　昨季はクラブ初タイトルに加え、J1リーグ戦も過去最高の7位。ただ失点は43で2022年シーズンの38から増えた。今季の目標は過去最高を更新するリーグ戦6位以上とカップ戦（ルヴァン・カップ、天皇杯）4強以上。新しい景色を見るために長谷部監督も失点数について「22年はJ1でも上位（3番目）の少なさだったが、昨年は中位（9番目）になってしまった。そこは改善しなければいけない」と鍵に挙げている。

　チームにはパリ五輪出場を目指す22歳の松岡と重見、25歳の岩崎らが加入。北島が期限付き移籍先の東京Vから復帰した。宮は「みんな元気いっぱいでいい感じ。チームが明るいですね。戦術的なところはこれから積み上げると思う。自分も（加入）4年目になるので、新しく入った選手に伝えたい」とチーム全員で堅守を取り戻すことことを誓った。

　昨季、度重なるけがに苦しみ、リーグ戦15試合出場にとどまった。「まずはけがをしない。安定したパフォーマンスを出しつつ、コンスタントに出て活躍したい」と選手会長はピッチでけん引することを決意。キャンプ初日の1月28日には福岡市で開催された西日本スポーツ賞の表彰式に団体で受賞したアビスパ福岡を代表して出席。個人で表彰されたソフトバンクの近藤と健闘を誓い合った。

　表彰式では「今日からキャンプが始まります。またタイトルが取れるように日々精進していきたい」と観覧するファンにあいさつ。気持ちを新たに宮崎に向かった。（向吉三郎）