マイナ施設便利に 長井 受け付け・鍵機能も - 読売新聞オンライン

　長井市は、マイナンバーカードを使って公共施設での受け付けや施錠・解錠などができるシステムを４月１日から本格的に運用する。同市のマイナカード「保有枚数率」は２月末現在、県内では西川町に次ぐ８３・１％で、全国では３１位。普及が進んだことを生かして市民の利便性を向上させようと導入した。

　市によると、避難所やイベント会場などでは、端末にカードをかざして暗証番号を入力するだけで、受け付けの管理ができるようになる。スムーズに受け付けできて待ち時間も少なくなると見込まれ、災害時には避難者を把握しやすくなる。専用のデジタル身分証アプリをカードと連携させておけば、暗証番号の入力も不要になるという。

　市内の「コミュニティセンター」や小中学校の体育館など１５施設の出入り口には、カードキーの端末を設置。あらかじめ手続きをしておけば、使用する日時にマイナカードをかざすだけで施錠・解錠できる。管理人に鍵を借りにいく手間が省けるほか、夜間や祝日に鍵などを管理する人を置かなくて済む。

　このほか、図書館の利用者カードの機能もある。システム全体の導入費は約１億５００万円で、全額を国のデジタル田園都市国家構想交付金で賄った。

　市役所で２５日、職員や市民ら向けの説明会が行われ、内谷重治市長は「デジタル技術を活用して地域課題を解決し、市民生活がより便利になるようにしたい」と述べた。

マイナカードをカードキーのように利用できる（２５日、長井市役所で）

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