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暗号化 - ITpro

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 暗号化とは、第三者が読んでも理解できない形にデータを変換する技術である。正しい受信者が、暗号化されたデータを元に戻す技術や処理を復号という。

 一方で第三者が盗聴などによって不正に取得した暗号化データを平文に戻す処理は、「解読」と呼び分ける。英語で表記すると復号はDecryption、解読はCryptanalysisである。暗号化はEncryptionだ。

 データを暗号化したり復号したりする演算には「鍵」を使う。ここでいう鍵とは変換の手順やルールを指す。古代ローマ時代に使われたとされる「シーザー暗号」を例に、鍵のイメージを解説しよう。

 シーザー暗号は暗号文をつくるとき、元の文章に書かれた各文字を同じ数だけ前後にずらす。例えば各文字を「1文字後ろにずらす」というルールの場合、aをbに、cをdにそれぞれ変換する。このルールで「hello」を暗号化すると、「ifmmp」となる。

 「ifmmp」を受け取った人が、暗号をつくるルールは「1文字後ろにずらす」であるとあらかじめ共有され知っていれば、正しく「hello」に復号できる。つまりシーザー暗号では、「ずらす文字数と方向」が鍵に当たるわけだ。

同じ鍵を使う共通鍵暗号方式

 翻って現代でも、データをやり取りする前に送信者と受信者で鍵を共有しておく(PICT1)。送信者による暗号化と、受信者による復号に同じ鍵を使う方式が「共通鍵暗号方式」であり、その「同じ鍵」を「共通鍵」と呼ぶ。共通鍵暗号方式は後述する「公開鍵暗号方式」と比べて、暗号化や復号に必要な演算処理が高速である点が特徴だ。

PICT1●データの送信者と受信者が事前に「鍵」を共有

PICT1●データの送信者と受信者が事前に「鍵」を共有

(イラスト:なかがわ みさこ)

[画像のクリックで拡大表示]

 共通鍵暗号方式では暗号化アルゴリズムとして主にAES(Advanced Encryption Standard)を使う。2001年に米国立標準技術研究所(NIST)が採用を公表し、インターネット関連技術の標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)が2004年に仕様をRFC(Request for Comments)3826にまとめた。

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