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ポール・オースターさん死去、77歳…「ガラスの街」「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」 - 読売新聞オンライン

 現代アメリカを代表する作家のポール・オースターさんが4月30日、肺がんの合併症のため、ニューヨークの自宅で亡くなった。77歳だった。米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。

 米ニューヨーク・ブルックリン育ち。コロンビア大卒業後、各国を放浪。詩や評論などを手がけた後、1985年から86年に「ニューヨーク三部作」と呼ばれる「ガラスの街」「幽霊たち」「鍵のかかった部屋」などの作品を発表し、注目を集めた。

 都市に暮らす人々の生きるよりどころの希薄さに寄り添うような作風で、世界で親しまれ、日本でも翻訳家の柴田元幸さんにより多くの作品が紹介された。

 「ムーン・パレス」をはじめ、米国における家族の問題などへ関心を深めた作品も残した。ほかの作品に「ティンブクトゥ」「幻影の書」などがある。

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