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建立360年で初の大改修 瀬戸内寂聴さん「ありがたい」 岩手・天台寺 - 毎日新聞 - 毎日新聞

大改修が完了した天台寺の本堂=岩手県二戸市浄法寺町で2020年4月27日、安藤いく子撮影

 岩手県二戸市浄法寺町の天台寺で2013年から行っていた本堂などの大規模改修工事が完了し、27日、報道陣に公開された。雨漏りで腐敗した本堂の柱や屋根などを修繕する抜本的な改修工事は、約360年前に建立して以来初めてという。作家で寺の名誉住職の瀬戸内寂聴さんもコメントを寄せ、完了を喜んだ。【安藤いく子】

 天台寺は奈良時代に全国行脚していた行基が開いたとされる古刹(こさつ)で国の重要文化財。本堂は江戸時代の1658年に盛岡藩が建立した。だが、明治政府の廃仏毀釈(きしゃく)の指示により多数の仏像が破壊された。太平洋戦争後の1953~56年には、境内にあったスギの霊木1200本が伐採されて売り払われる事件が起き寺は荒廃した。

 寺保存会副会長の千葉康行さんによると、75年に毎日新聞盛岡支局が寺の実情を伝える連載企画を掲載すると、寺への関心が高まったという。翌76年には作家の今東光さん(77年に急逝)が住職に就任。87年に瀬戸内さんが住職に就くと、ユーモアあふれる話を交えた「青空法話」を聞きに、県内外から多くの人が訪れるほどになった。

 寺の知名度が上がる一方、本堂や仁王門は老朽化が進んだ。改修工事に着手したのは2013年9月。柱はできるだけ当時のものを残しつつ、腐敗がひどい柱は交換。屋根は銅板ぶきから、建立当時の「トチぶき」にした。20年3月まで総事業費約9億円をかけ、本堂や仁王門の改修工事のほか、消火栓などの防災施設も整備した。事業費は国が約7億円を負担。残りを県、市、寺でまかなった。

 瀬戸内さんは完了に合わせ寺を通じてコメントを発表。住職を務めていた90年、自ら屋根に上った経験があり「本堂内も大変傷んでいて、外の柱もぐらぐらして危なかったです」と回想。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、改修結果を「すべて内輪にしなければならないことが残念」としながらも「長い時間をかけてようやく修理が完成したことは本当にありがたい」と感謝した。

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April 28, 2020 at 07:49AM
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