ビザスクが海外企業M&Aを実現。海外の大規模買収を成功させるためには、時差や英語力、プレゼン力は欠かせない。大規模買収を成功させるためにどんな取り組みをしたのか、CEO端羽英子氏に振り返ってもらった。
前回記事・ビザスク112億円の海外M&A舞台裏 憤り覚えた資金調達の壁
(写真=ShujiYamaguchi、以下同)
嶺井政人(以下、嶺井):容易にファイナンスができなかったという話を前回お聞きしました。どう壁を乗り越えましたか?
端羽英子(以下、端羽):外部アドバイザーや銀行の方々の尽力がありました。自社において努力したことは、お金を出してもらうためには、自分たちに説得力がなければいけないと痛感しまして、伝え方や伝える内容を工夫しました。
期待を持ってお金を出していただくためにアピールの仕方などは都度変えていきました。また海外M&Aということでリスクに対する指摘が多く、セーフティーネットをどのように張り巡らせているかの説明に重点を置きました。
中でも多かったのは「分からないものに手を出すと失敗する」といった意見でした。そうした相手には、今回のM&Aの背景や将来像を伝えるだけでは説明としては足りません。
買収先とのシナジーだけでなく、そもそものビジネスの共通点がいかにたくさんあるのか。海外ではあるけれども、非常に似た会社だと伝えることがブレークスルーになったと思っています。
嶺井:買収を決定してからクロージングまでで大変だったことは何ですか?
端羽:やはり時差ですかね。M&Aはある意味で祭りのような熱量があるため、結果的に夜中に稼働することも想定内でした。でも、全てのメンバーにそれを強いるわけにもいかないというのが悩んだ部分です。でも、時差があってよかったと思います。
嶺井:と言いますと。
端羽:お互いに時差があるのは、物理的に変えようがありません。まずお互いにとって、どうしてこのM&Aをすることが良いのかという擦り合わせを行いました。そうすると、どちらか一方が無理する状況を防げ、互いに足並みをそろえることができたのではないかと思います。時差の調整をするという、お互いを思いやる物理的な壁によって、仲良くなれたんです。
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