那覇市ではことしに入って、自転車が盗まれる被害が急増しています。
那覇警察署では、ワイヤーロックを使うなどして自転車1台に対し、3か所に鍵をかけるスリーロックを呼びかけています。
那覇警察署が管轄する那覇市などでは、ことしに入って今月10日までに自転車盗が163件発生していて、去年の同じ時期に比べて108件多く、3倍近くに急増しています。
被害は、沖縄都市モノレールゆいレールの駅周辺が最も多く、全体のおよそ4割、2番目が大型商業施設で全体のおよそ2割を占めているということです。
盗まれた自転車の9割は鍵が掛かっていなかったということで、警察は「シーサー大作戦」と銘打って、自転車1台に対し前輪と後輪を含めて3か所に鍵をかけるスリーロックを呼びかけています。
また、自転車ごと持って行かれる被害を防ぐため、柱やガードレールなどと自転車の車輪をワイヤーでつなぐことも求めています。
一方、警察によりますと、10代の若者が自転車盗に関わるケースが少なくないということで、こうした犯罪が入り口となってより大きな犯罪に手を染めることにならないよう警戒を強めています。
このため、警察では、学校に出向き寸劇を交えて鍵を複数かけることの大切さを伝えるとともに、パトロール回数を増やすなど取締りを強化しています。
那覇警察署の東風平朝秀刑事3課長は「去年からことしにかけてコロナ禍が明け社会生活が活発化する中で、自転車の盗難が増加している。鍵をかけることが1番大事なので、ぜひ家族や友人にも自転車が多く盗まれていることを伝え、安心安全な利用につなげてほしい」と呼びかけていました。
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