阪神は25日、DeNAとの首位攻防戦で今季初の同一カード3連敗。今季最長の5連敗を喫し、5月13日から守ってきた首位から44日ぶりに陥落した。横浜スタジアムでは昨季から13連敗。岡田彰布監督(65)は試合後、今季初めて取材に応じることなく球場を後にした。残り76試合での巻き返しに向け、本紙阪神担当の倉世古洋平キャップは、好調時と変わらずハイレベルな「四球力」を武器にした戦いをポイントに挙げた。
また投打がかみ合わなかった。月間負け越しが決まったこの一戦も、不振の6月を象徴するような展開。3点を追う5回に前川と大山がバウアーに適時打を浴びせ、1点差に迫った。しかし、裏の守りで才木が2死からの連打で失点。リードを2点に広げられた。
追い上げムードに水を差されると、勝敗に影響しやすい。6月は、得点した直後の守りに失点するケースがこれで9度目で、3勝5敗1分け。最高気温30度の炎天下で声援を飛ばす虎党に、勝ち越す場面を見せられずに敗れた。
今季初の同一カード3連敗で交流戦から続く連敗は今季最長の5に伸び、首位の座を44日ぶりに明け渡した。3位の広島は4ゲーム差に迫る。横浜スタジアムは昨季から13連敗と、悪い数字ばかりが並んでしまった。
首位攻防戦の前に、岡田監督が掲げた「まず横浜で一つ勝たんと。何連敗、何連敗と言われるのも嫌やし」という目標を実現できず、5月に月間19勝5敗と勝ちまくった「反動」がもろに出ている形だ。前日までは歩きながらでも取材に応じていた指揮官が、ついに今季初めて何も語らずに球場を後にした。負のオーラはそこら中に漂うが、貯金はまだ11もあり、76試合も残す今、暗くなる必要は全くない。さらに言うならば、不調の虎であっても、強みが健在であることを強調したい。
岡田監督の大号令のもと、四球を選ぶ方針がナインに浸透している。この試合も4個選び、12球団トップの240個を誇る。好調の5月は1試合当たりの四死球が3・92個。それが6月も3・95個と衰えていない。実は、目下のライバル球団のエースである今永も、虎打線の選球眼を警戒。このカードの前、駒大野球部の先輩にあたる本紙虎番の石崎祥平記者に「今年は本当にボール球を振ってこない」と舌を巻いていたほどだ。
5月のチーム打率・261に対して6月は・210と低迷していることが失速の要因ながら、「水もの」と呼ばれる「打」は波があって当然。小説「マネーボール」が03年に出て以降、四球の多さと得点との関連性が広まった。2試合続けての打線の大幅組み替えは実らなかったとはいえ、不動の4番・大山はリーグ4位の打点41をマークし、状態を維持しているのは心強い。「四球力」を失わなければ、個々の復調とともに、得点力は自然と上向くとみている。(倉世古 洋平)
○…阪神はDeNAに敗れ、ともに今季初のカード3連戦全敗および5連敗。5月13日以降守り続けた首位の座からも陥落した。6月は6勝12敗1分けとなり、4試合を残して今季初の月間負け越しも決まった。
○…横浜スタジアムでは昨季6月28日から13連敗。セ・リーグ球団の現本拠地球場で喫した連敗としては、99~00年のナゴヤドーム(現バンテリンドーム)と並んで最長となった。
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