交付枚数を増やしてきたマイナンバーカードだが、情報が別人に紐(ひも)づけられるトラブルからはじまり、返納する人も出ている。カードなど持たなくてもよい、免許証や健康保険証で事足りるし、どうせマイナンバーで管理されるのだから不要だ、という反応は自然な感覚のようにも思える。しかし、その自然な感覚は、マイナンバーに続く重要な公的な社会基盤整備には脅威ともなる。
6人の論壇委員が交代で執筆するコラム「あすを探る」。今月の筆者は、神戸大学教授の砂原庸介さん(政治・地方自治)です。
この社会基盤とは、「本人確認」のインフラだ。その名前のイメージと異なり、マイナンバーカードにとって、券面に記載されている情報は必ずしも重要ではない。紙の保険証と大きく変わらないという話も出てくるが、紙の上にある情報を目で読み取ることに意味があるような保険証とは異なり、マイナンバーカードの場合は、ICカードリーダーなどで読み取ることができるそのカードという物体を持つこと自体に意味がある。つまり、特定の人しか持たない物体で、確実にその人がやり取りしていると本人確認をするものだ。
その人しか持たないものとい…
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