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【風を読む】「ホワイトハウスへの13の鍵」 論説副委員長 ... - 産経ニュース

バイデン大統領(ロイター)

1984年のレーガン大統領の再選以来、2020年に当選したバイデン大統領まで、過去10回の米大統領選の当選者をすべて的中させた学者がいる。

米首都ワシントン郊外にあるアメリカン大学のアラン・リッチマン教授(米政治史)だ。

教授は今年7月、来年11月の米大統領選について英紙のインタビューに応じ、共和党ではトランプ前大統領が候補者に指名されるとした上で、「バイデン氏の安定感がトランプ氏の不安定感を上回る」と述べた。

リッチマン氏は民主党支持者であることを公言する一方、政治学者として情実を排し、客観的な指標を用いて当選者を予測するのが信条という。

2016年の大統領選で米メディアの多くがクリントン国務長官の優勢を伝える中、リッチマン氏は投票直前、米メディアでトランプ氏が当選すると断言し、的中させた。20年の前回選挙では現職のトランプ氏が有利とみられる中、バイデン氏の当選を当ててみせた。

武器となった指標は、リッチマン氏が開発した「ホワイトハウスへの13の鍵」だ。1860年から1980年までの米大統領選を分析し、13の設問にウソかホントかで答えるだけの簡単な予測システムだ。支持率や選挙区ごとの世論調査などには一切頼らないのが特徴だ。ウソが6つ以上になると、政権政党から出た候補者は落選となる。

設問の内容は、出身政党や政党の議席数、候補者のカリスマ性、景気、外交、軍事作戦の成功、失敗などだ。例えば「大統領の出身政党から出馬した候補者が現職大統領である」という設問がある。バイデン氏は民主党であり、現職大統領であるから答えは「ホント」となる。

現職が強いという前提に基づいた設問だ。逆に2016年のクリントン氏の場合、オバマ大統領の出身政党である民主党から出馬したが、現職大統領ではないから「ウソ」となる。

現在、共和党ではトランプ氏が議会襲撃事件などで4度起訴されている。民主党のバイデン氏の次男に絡む金銭疑惑を巡っては、司法長官が特別検察官を任命した。前大統領の裁判と選挙が同時並行し、現大統領の身内への捜査が本格化する。

選挙戦の行方を左右する変数がかつてないほど多い中、「13の鍵」は機能するか。23日に共和党の指名候補を決める初の討論会が開催される。異例ずくめの大統領選から目が離せない。

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