山梨県で産声を上げた当時僅か4坪の焼き菓子店「甘太郎」は、現在誰もが知るスイーツの大手チェーン店に成長を遂げている。シャトレーゼ(甲府市)だ。手ごろな価格帯ばかり注目されがちだが、取り扱うスイーツの数は約400種類とかなり多く、驚くのはその新作が生み出されるペースだ。そんなシャトレーゼの商品開発の裏側に迫った。
シャトレーゼは甲府市に本社を置く総合菓子メーカーだ。企画・製造・販売を一気通貫で手がける製造小売り(SPA)のビジネスモデルを採用しており、郊外のロードサイドを中心に国内820店舗をチェーン展開する。
厳選素材を使った高品質のスイーツを手ごろな価格で販売していることから全国にファンが多い。ちなみに、シャトレーゼが扱うスイーツの平均価格は230円。一番安い商品は焼き菓子の「梨恵夢(りえむ) バター風味」とアイスの「チョコバッキー」で、税込み64円で買える。
この記事の流れ
- 社内の“プレジデント”が開発を競い合う
- 「多品種開発」が生む2つのメリット
- “シャトレーゼ田舎論争”から得たSNSの学び
- 誰もがスイーツを楽しめる世界へ
低価格に注目が集まるシャトレーゼだが、もう1つの特徴がスイーツの数だ。
基本的に1店舗に並ぶスイーツは約400種類。カテゴリーの内訳は、アイス、ケーキ、焼き菓子、和菓子、チョコレート、チルド菓子(シュークリームやプリンなど)といった具合で、その多様さには目を見張る。
ここまでの多品種をそろえるに至った背景について、「お客様の年代やニーズに幅広く応えようとした結果。スイーツなら何でもそろう店にしたい」と話すのは、シャトレーゼ企画統括部⻑の白須暁氏だ。
しかし、驚くのはまだ早い。この膨大なラインアップを年間で何と200種類も入れ替えるのだ。入れ替え回数は年間で6回。その対象は、季節限定のスイーツと、バレンタインやクリスマスなどのイベント時に展開するスイーツが大半を占める。通年で展開する定番スイーツが対象になるケースは珍しいが、それでも売り上げのテコ入れを目的に、味のリニューアルが実施されることもある。
安心感の定番商品はもちろん、行くたびに新しい味に出合える。それも手に取りやすい価格で。ハレの日だけでなく、日常的に行きたくなるのがシャトレーゼの魅力だ。
では、シャトレーゼはどのようにして新作スイーツを次々と生み出しているのか。背景にあるのは、「アイデアが集まりやすい独自の体制」と「意思決定の速さ」だ。
社内の“プレジデント”が開発を競い合う
新作スイーツの開発を主導するのは、商品企画と商品開発の担当者だ。前者は6人、後者は20人で、それぞれが担当の商品カテゴリーを持つ。
年間で入れ替わるスイーツ数を考えれば、人数は決して多くはない。にもかかわらず、新作スイーツの豊富なアイデアが生まれるのは、互いに競争関係にあるからだという。
「各担当者には受け持つカテゴリーの売り上げを伸ばすというミッションが課されている。それを達成するためには、お客さまが思わず手に取りたくなる商品が不可欠。自然と新作のアイデアも多くなる」と、白須氏は話す。
さらに、2017年に導入したプレジデント制も多様なアイデアの創出を後押しする。シャトレーゼでは、各部署の責任者など120人を「プレジデント」に任命。売り上げアップや業務効率化などの成果を上げれば報奨金が得られる仕組みだ。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
from "鍵" - Google ニュース https://ift.tt/5McNetE
via IFTTT
Bagikan Berita Ini


0 Response to "年200種の新作を生むシャトレーゼの秘密 鍵は“プレジデント制度” - 日経クロストレンド"
Post a Comment