
これまでに報告されている研究データによれば、修学歴(教育を受けた年数)が長い人では、病気や死亡のリスクが低く、健康寿命が長い傾向にあります。
近年では、老化速度を遺伝的に調査する手法が開発されており、修学歴が長い人では老化速度が低くなる可能性も報告されていました。
一方で、高等教育を受けることは、社会・経済的な地位の向上や医療サービスの積極的な利用、健康増進に適した生活環境や社会ネットワークを構築しやすい環境を生み出し、これらの環境要因が修学歴とは無関係に寿命を延ばしている可能性もあります。そのため、教育が健康に与える直接的な影響についてはよく分かっていませんでした。
そのような中、修学歴の変化と老化速度の関連性を検討した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルに2024年3月4日付で掲載されました。
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