【教えて!!ロバーツ監督】ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(51)の連載「教えて、ロバーツ監督」の第2回は十八番の盗塁について。通算243盗塁で、その上で盗塁成功率80.7%を誇った21世紀最高の走り屋は伝説の名盗塁も数多い。大谷のトリプルスリーや、「40―40(40本塁打―40盗塁)」に不可欠な盗塁の極意とは?
――盗塁成功率80.7%。強みは?
「投手の癖を徹底的に研究した。けん制に来る時、投球する時、ほぼほぼ分かっていた。その上で可能な限り大きなリードを取った。そうすることで投手や捕手にプレッシャーをかけられると思っていた。たくさん盗塁するのは良いことだが、失敗が多ければ、チームにとって良いとは言えない。成功率80%は超えないといけない数字だと考えている」
――02~04年途中のドジャース時代、監督は元大洋のジム・トレーシー氏だったが、どんな指示を出されていたのか?
「自分の判断でいつでも盗塁を試みることができた。理由は、私がいつもスコアボードを見ながらプレーしていたからだ。イニング、アウトの数、何対何か、それによってアグレッシブに走っていいかどうかは変わる」
――大谷はエンゼルス時代は盗塁成功率72.3%だが、ドジャースでは100%。
「今年の彼はずっと良くなっている。その理由は、走るべき状況で走っているからだ。その上で投手の癖も研究しているし、彼のスピードなら80%を超えることは簡単なはず」
――ホームランバッターがそろう打線だが、大谷のスピードへの期待は?
「スピードは敵の守備陣に混乱を引き起こせる。そして翔平のスピードは相手の脅威になるから、アグレッシブに行ってほしい。だが同時に、適切な状況判断も求められる。そこが重要だ」
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