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台湾有事回避 外交が鍵 頼総統就任 野添沖国大准教授に聞く 沖縄の歴史伝える努力を - 沖縄タイムス

野添文彬准教授

野添文彬准教授

2024年5月26日 4:24有料

 台湾の新総統に民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が就任した。頼氏は20日の就任演説で、統一も独立も求めない中台関係の「現状維持」を主張しつつ、中台を不可分の領土とする「一つの中国」原則を認めない立場を明確にした。沖縄国際大学の野添文彬准教授(日本外交史)は「引き続き台湾海峡は緊張した状況が続く」と分析する。中台、日台関係への影響を聞いた。(聞き手=政経部・嘉良謙太朗)

 -中台関係に変化は。

 「台湾が民主主義を勝ち取ってきた歴史と、世界における台湾の存在を民主主義の観点から強調した演説だった。中国の圧力がどんどん加わる中、米国を中心とする他の民主主義国との連帯によって、台湾の独立を守りたいという気持ちが強かったのではないか」

 「権威主義と言われる中国には厳しく強い姿勢でもある。中国からすると反発せざるを得ない内容で、引き続き台湾海峡は緊張した状況が続くだろう。中国が台湾侵攻した場合の軍事的、経済的コストなどを考えると、台湾有事が起こる可能性は当面ないと思うが、台湾への威嚇や圧力を加え続ける中、偶発的な衝突を避ける必要がある」

 -安全保障環境への影響は。

 「米国は、特に軍レベルで2027年に中国が台湾侵攻するかもしれない、少なくともその軍事能力を持つということで警戒感を強めている。そういう警戒感が軍事行動として激しくなり、中国を挑発することが...

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