11度目の零封負け..湿る竜打線浮上の鍵は積極性波留コーチ「とにかく手数を出さないと」【中日】 - 中日新聞

日本ハム―中日　3回表2死一、二塁、ビシエドが空振り三振に倒れる

◇11日　日本ハム―中日（札幌ドーム）

　唯一のチャンスで、主砲のバットから快音は響かなかった。3点を追う3回2死一、二塁でビシエドがフルカウントから日本ハムの先発・杉浦の外角高めの149キロに空振り三振。初回に3点を奪われる重苦しい展開をはね返せず、竜打線は今季11度目の零封負けと沈黙した。

　直近3試合のチーム安打数は5、4、5と低空飛行。波留打撃コーチは「良くないですね。（前カードの）ロッテに変化球攻めされてから皆、受けるようになった。真っすぐを打てず、変化球は泳がされる形。全体的にそうなってしまっている」と現状を分析した。

　打線浮上の鍵は、この日の5安打のうち4安打が追い込まれるまでに出たことがヒントになる。首脳陣の見立ても一致している。

　「もっともっと思い切って、積極的にやろうということは続けていかないといけない」と立浪監督。波留コーチも「とにかく手数を出さないことには、どうにもならない『積極的に打ちにいきなさい』と言ってるんですが…」と同じ言葉で心構えを説いた。

　交流戦最終盤。大島が死球による右膝負傷から復帰後、初の長打を含む2安打で4試合連続安打をマークした一方、若手には試練の時間となっている。ドラ2ルーキー・鵜飼は野手のプロ野球タイ記録となる9打席連続三振。3年目の岡林は直近3試合で13打数無安打と「H」ランプが遠い。

　同コーチは「（レギュラーとして）1年目ですから一番、疲れている時だと思う。それに期待するのは酷」と、まずは2人を思いやった。その上で「とにかくプルヒッターは三振が多いと思いますし、それで何かつかんでいけば」と鵜飼には持ち味のフルスイングを貫かせるつもりだ。

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