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松山活性化 鍵はラーメン - 読売新聞オンライン

 5月下旬、県観光国際課で翻訳業務などを担当する国際交流員、韓国出身のチェ・アヨンさん(24)と米国出身のミヤ・ジャーさん(24)の姿が、松山市内のラーメン店にあった。

 訪れたのは「古川屋台ソウヅ 南堀端店」。煮干しの利いた豚骨スープの「にぼG郎」は、角切りの豚肉が軟らかいと2人に好評。チェさんは「韓国料理で定番の味付け」と、ニンニクを追加トッピングした。

 立て続けに2軒目の「 瓢太ひょうた 」へ向かった。松山市民におなじみ、甘いだしが人気のしょうゆベースの「中華そば」。ジャーさんは目を見開き、「初めての味。ハマった」とスープをすする。砥部焼のどんぶりも、愛媛らしさを感じられると受けがいい。

 2人はスマートフォンにメニューや味の特徴を書き留め、「写真の紹介を増やしたら注文しやすいかな」と相談した。訪日客向けの「ラーメンマップ」を作っているのだという。

 営業時間や行き方もあわせて紹介し、滞在先のホテルで配るなどし、街に足を延ばすきっかけとしてもらうとの狙いだ。

 マップの仕掛け人は、田中英樹副知事(62)。観光や産業振興に長く携わり、大都市にも匹敵する松山の繁華街の「潜在力を引き出したい」との思いを強めてきた。

 ラーメン店は、夜遅くまで営業する所が多く、1人で気軽に入りやすい。訪日客の街での滞在時間を増やして、消費喚起を図る「ナイトタイムエコノミー(夜間経済)」の活性化のカギは、ラーメンにあり、とみるからだ。

 ラーメンをはしごしてヘトヘトになりながらも、交流員のリサーチの案内役を買って出て毎回同行している。

 マップは年内の完成を目指す。すしや天ぷらと並んで、人気の「日本食」に挙げられるラーメン。個性派ぞろいの松山のラーメンが訪日客の舌をうならせ、コロナ禍後の起爆剤となるか。

(栢野ななせ)

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